これって故障?腕時計の秒針がおかしい時の解決方法教えます!

修理
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はじめに

 腕時計の秒針がいつもとは違い、1秒ごとでなく数秒おきに進む動作をすると「あれ?故障かも?」と不安になります。しかし多くの場合、故障ではなく電池残量不足や省電力機能の作動が原因です。この症状はクォーツ(電池式)時計からソーラー、電波、GPS腕時計まで広く見られます。
 下記には主な原因と対処法、さらには主要メーカーの対応や修理・電池交換の料金目安などをまとめました。

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クォーツ時計(一般的な電池式)の場合

 腕時計の電池が少なくなると、省エネのために秒針を通常の1秒運針から2秒や4秒などの運針に自動で切り替わります。これはまもなく電池がなくなるサインです。アナログクォーツ時計ではごく一般的な機能で、秒針が2秒毎に進むようになります。機種によっては最終段階でさらに4秒や5秒ごと)に進むようになります。この間も時刻は正確に動いていますが、この状態が現れたら購入した店舗や近所の時計屋さんになるべく早く電池交換をしに行きましょう。電池交換は国産時計なら1,000~2,000円程度で対応してくれます。

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ソーラー時計・エコドライブ時計の場合

太陽光や光で充電するソーラー腕時計(エコ・ドライブなど)では、充電不足になると秒針が2秒運針・5秒運針になるのが一般的です。
 例えばセイコーのソーラー時計では「エネルギー切れ予告機能」として、充電量が減るとまず秒針が2秒ごとに動き、さらに放置すると5秒ごとに動きます。シチズンのエコ・ドライブでも「充電警告機能」が働き、同様に2秒運針になります。光を与えて充電すると通常の1秒運針に戻ります。

 対処法としてはまず太陽光や強い照明下で十分に充電することです。
 晴天の日に窓際に置くか、蛍光灯の下で数時間~半日充電してみてください。それでも改善しない場合は二次電池(蓄電池)の寿命が尽きた可能性があります(この蓄電池の寿命は約10年と言われています)。
 その場合はメーカーや時計店で二次電池の交換が必要です。ソーラー時計の二次電池交換は一般の電池交換より割高で、5,000円前後からのことが多いです。また店舗で対応することができないため、メーカー修理になることがほとんどのため、自分の手元に戻ってくるまで2~4週間くらいはかかるでしょう。

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電波時計・GPS時計の場合

電波時計やGPS時計も、動力はソーラー式であることが多いため、基本的な対策はソーラー時計と同じで、まずは日光にあてて充電を試みることです。

ただし、これらの時計は電波を強制受信させる際や、ワールドタイムの機能を使用する際に秒針を使用します。何かの拍子で竜頭を引いたり、ケース横のボタンを押して何かしらの設定をする状態になっていることがありえます。その際は説明書を確認し、通常の状態に戻せば解決します。

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その他:国産主要メーカーの案内

主要腕時計メーカーも、公式サイトやFAQで秒針の異常動作について案内しています。

  • カシオ
    カシオのサポートFAQには「ソーラー充電モデルで充電不足になると秒針が2秒ごとに動く」と明記されています。まずは日光や室内光で充電するよう促し、それでも改善しない場合は点検・修理を勧めています。

  • セイコー
    セイコーでは、ソーラー・電波時計の「エネルギー切れ予告機能」として、充電不足時に秒針が2秒運針・5秒運針になると説明しています。アナログクォーツ時計でも同様に秒針が2秒ずつ進むことが「電池寿命切れ予告」として案内されています。これらはいずれも故障ではなく予告機能なので、メーカーでは充電や電池交換の案内を行っています。

  • シチズン
    シチズンのFAQでも「秒針が2秒ずつ動くのは電池残量が少ないことを知らせるサイン」としています。一般電池式なら電池交換、エコ・ドライブ(光発電)なら日光充電を指示しています。また、充電警告機能が働いてから数日充電しないと時計が停止するとも書かれているので、充電不足には早めに気づいて対応するよう注意喚起しています。

これらメーカー共通の見解は、「秒針の2秒運針は電池・充電不足のサイン」であり、まずは電池交換・充電を行うことです。メーカーごとに取り扱い説明書やFAQページに同様の内容が掲載されていますので、詳しくは各社のサポート情報を参照すると安心です。

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腕時計の秒針がおかしい時の解決方法のまとめ

  • 電池切れ(電池残量不足)
     腕時計の電池が少なくなると、省エネのために秒針を通常の1秒運針から2秒や4秒などの運針に自動で切り替わります。まだ時間は正確に刻めるものの、まもなく電池がなくなるサインです。アナログクォーツ時計ではごく一般的な機能で、秒針が2秒毎に進むようになります。電池交換は国産時計なら1,000~2,000円程度が対応してくれます。購入した店舗や近所の時計屋さんに早めに電池交換をしに行きましょう。

  • 光発電(ソーラー)時計の充電不足 
    エコ・ドライブやソーラー電波時計では、太陽光で充電する二次電池の残量が少なくなると、秒針が2秒ごと(あるいはさらに充電が進まないと5秒ごと)に動きます。光が当たらない暗所に長時間置くとこの状態になり、最終的には時計が停止してしまいます。

  • 省電力(パワーセーブ)モード 
     ソーラー時計には「省電力」機能が搭載されていることがあります。一定時間光が当たらないと、秒針は12時位置など特定の位置で停止し、省エネ状態になります。たとえばカシオやセイコーのソーラー電波時計では、暗所に放置すると秒針が停止し、光に当てると再び動き出します。

  • その他の故障・トラブル 
     秒針が規則的に数秒単位で動く場合は電池関連の可能性が高く、故障よりも充電不足のほうがまず疑われます。もし上記のどれにも当てはまらない場合は、内部の電子部品やモーターの不具合、磁気帯び、針の位置ずれなど別の原因になってきますので、購入した店舗や時計修理を行っている店舗に持ち込みをしましょう。

 腕時計の秒針がおかしな動きをしたときは多くの場合故障ではありません。まずは電池切れや充電不足を疑い、十分な光を当てたり電池交換を試みましょう。それでも改善しない場合は、時計屋さんに持ち込んで相談しにいきましょう。

たびどり

元時計販売員。販売員時代に培った知識と経験を生かしながら、AIを駆使して趣味でブログを作成。ふと、誰かの時計選びの参考になればと思いブログを立ち上げました。好きな時計ブランドはゼニス。埼玉、神奈川、東京を転々とし、現在は栃木県在住。

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