【初心者必見!】意外とやりがちな機械式時計のNG行為8選!~正しく使って寿命を延ばす~

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カレンダー操作でやりがちなNG行為

 機械式時計のカレンダー機構は複数の歯車が連動するとても複雑な造りになっています。また、特定の時間帯に日付が切り替わるよう設計されているため、夜遅い時間帯にリューズの操作で無理やり日付を変えると内部の部品に負荷がかかり、破損・故障の原因になります。一般的には夜8時から翌朝4時まではカレンダー変更禁止時間帯とされていますので(メーカーやブランドによって変わってくるので販売店の方に確認や説明書を確認するようにしましょう)、そこ以外の安全な時間帯に針を動かしてから日付を変更するようにしましょう。針の逆回しは最小限にとどめ、基本的には順方向へ回して調整することがベストです。

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2 ぜんまいの巻き過ぎ

 ゼンマイを巻き上げる際、急いでリューズを回すと内部の歯車の摩耗が進んでしまうことがあります。できるだけゆっくり巻き上げていきましょう。そして、手巻き式の時計でリューズを巻いていくと、回転が重くなったり、回せなくなったりする抵抗を感じるポイントがあります。これを「巻きどまり」と言います(この巻き止まりの感覚は初心者には分かりにくいため、店舗などで店員さんと実際にやってみて感覚を覚えることをおすすめします)。これ以上巻いてはいけないという時計からの合図になります。巻きすぎるとゼンマイが切れて動かなくなってしまうため、巻き止まりを感じたらそれ以上は絶対に巻かないでください。
過去、私は1万円くらいの手巻き式の時計を買い、このことを知らなかったために買った当日にゼンマイを切ってしまったことがあります(あれは悔しかった)。
 また、自動巻き時計を手巻きするときは、身に着けていれば自然と巻き上がっていくため秒針が動き出す程度で十分です。ゆっくりと一定のスピードで巻き上げることで内部機構への負担を減らすことができます。現在のほとんどの自動巻きのモデルには巻きすぎ防止の機能があり、巻き上げが十分な状態になるとリューズが空回りして、それ以上巻き上げられないようになっています。

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3 時計を振って巻き上げてはいけない

 自動巻き時計が止まってしまったときに腕を激しく振ってゼンマイを巻こうとするのは絶対にNGです。ローターに無理な力が加わり、軸が破損したり、ほかの部品へ衝撃が伝わったりします。また、振ることで時計内部にどんなことが起こるか分かりませんし、手から時計が離れてどこかに飛んでいってしまうことも想定されます。時計を再始動させる際はリューズで少し巻き上げてから腕に装着し、自然な腕の動きに任せることが安全です。

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4 スポーツや激しい動きする際は要注意

 機械式時計は衝撃に弱いため、スポーツ中に大きなダメージを負うことがあります。激しい動きは時計内部のヒゲゼンマイを歪ませ、精度不良や故障の原因となります。スポーツモデルと呼ばれる時計でも、実際にスポーツをするときは外した方が安心です。

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5 防水について

 高い防水性能を持つダイバーズウォッチでも、熱いお湯や温泉、サウナに入るときは外しましょう。こういったところで着用すると内部のパッキンが劣化したり、硫黄などの化学物質と触れることで腐食の原因にもなります。あくまで、真水や海水に対して高い防水性を発揮するということを覚えておきましょう。
また、ダイビングやプールなどで着用する際は、ねじ込み式リューズがきちんと押し込んであるか確認しましょう。これを忘れると時計内部に水が入り、故障します。操作後は必ず締め直し、水がかかる場所では濡れた手でリューズ操作をしないよう注意してください。

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6 保管場所に配慮する

 スマートフォンやスピーカーなど磁気を発生する機器に時計を近づけると、ヒゲゼンマイが磁力を帯びてしまい、時計の精度に影響が出ます。磁力は距離が離れるほど弱くなるため、磁気を発生する機械からは5センチ以上は離して保管しましょう。また、保管場所は直射日光の当たらない場所がおすすめです。直射日光に当ててしまうと、文字盤が日に焼けてしまったり、時計内部が高温になって部品の劣化を促進させてしまうことがあるためです。

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7 定期的なメンテナンスと長期保管のポイント

 機械式時計は3年~5年に一度、オーバーホールが推奨されています。潤滑油の劣化や部品の摩耗を防ぐためにも定期的なメンテナンスを行い、使用したらブレスレットやケース部分を柔らかい布(眼鏡ふきのようなクリーニングクロス)で汚れや汗を拭き取り、錆びや腐食から時計を守りましょう。
 また、長期間(1か月くらい)使わない場合でも時々リューズを巻いてゼンマイを動かすことが大切です。全く使用しないと時計内部のオイルが固着してしまい、時計の精度に影響が出ることがあります。2週間~3週間に1回はゼンマイを巻き上げて動かし、各パーツにオイルを行き渡らせるようにしましょう。

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8 その他の注意点

 時計の購入後、箱やギャランティなどの付属品を捨ててしまったり紛失してしまう方がいらっしゃいます。もし、何かの理由で時計を売却する際に、これらがないと買取価格が格段に安くなります。最悪の場合、買取を拒否されることもあります。
また、ブレスレットの調節をした際に、余ったコマを失くす方もいますが、1cmほどの1コマでも純正品なら5000円~10000円はするかと思います。金やプラチナモデルであればそれ以上の数万円するものもあります。そのため、必ず付属品も高温多湿の場所を避けて保管するようにしましょう。

たびどり

元時計販売員。販売員時代に培った知識と経験を生かしながら、AIを駆使して趣味でブログを作成。ふと、誰かの時計選びの参考になればと思いブログを立ち上げました。好きな時計ブランドはゼニス。埼玉、神奈川、東京を転々とし、現在は栃木県在住。

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